ABOUT

  くらしの中にあった⼿仕事。

  つい数⼗年前までは、くらしの前提線上あるいは延⻑線上にいくつもの⼿仕事がありました。それらは⼯夫され改善され、繰り返され引き継がれることで重層的にその精度が⾼められました。
  しかしそれらは少しづつ⾝の回りから減り続け、この先の永続性を単に期待することはできません。すでに真(まこと)の担い⼿は⾼齢に達し、同じ質での継承は年々困難になっています。

  私たちはアパレル企業の中で様々な商品開発を⾏う中で、川上から川下まで縦断横断的にものづくりの現場を⽬撃し、現場⾄上主義を貫いてきました。その中で積み重ねてきた温故知新の精神をもとに、その⼟地、地域の歴史を深層まで理解し、場合によっては掘り起こし再構築しながら、新たな価値の開発や組み⽴てを⾏なってまいります。まずはアパレル製品を媒介としながら、しかしそれだけではありません。多種多様な要素が絡み合う、アパレルの魅⼒的なリソースを根底に、ものづくり、ことづくり、ものがたりを重奏いたします。

  ⽇本⼈特有の勤勉性により追求され続けた技術や情熱、そしてその担い⼿たちの魂に⼼からの尊敬と感謝の念を込めて。